みなさん、「食事は腹8分目くらいがちょうどいい」なんてことを聞いたことがありませんか?
私は腹8分目までの食事を心がけていますという方もいらっしゃると思います。
腹8分の意味を辞書で調べてみると
「腹いっぱい食べずに少し控えめにしておくこと」
と書いてあります。
また、「腹8分に医者いらず」ということわざもあります。
まさに腹8分の食事を心がけることがさまざまな病気、未病に対してとても効果があるように感じますよね。
しかし、腹8分目はずばり、、、食べ過ぎです!!
ハレルのダイエットコース実践データから腹6分目を目指すのがベストであると考えています。
では、なぜ腹8分ではなく腹6分なのでしょうか。
なぜ腹8分ではなく腹6分なの?
その理由について詳しく見ていきましょう。
戦後などひと昔前までは、栄養をしっかりとることが大事であると言われてきました。
それは、食糧不足などでわずかな食糧の中、今では考えられないような過酷な労働を強いられてきたという背景があります。
しかし、現代はそのような時代とは全く違います。
最低限の栄養を摂ることは当然必要ですが、現代では必要以上に栄養を摂りすぎています。
また、驚くべき実験データがあります。
その実験では、さまざまな動物の食事量を変化させて飼育をしました。
すると、なんと食事量を4割減らした動物が1.5倍も長生きするというデータが得られたのです。
1.5倍とは、ものすごく大きな数字だと思いませんか?
60歳の1.5倍は90歳です!
60歳の寿命が90歳に伸びると考えると、驚くべき数字ですよね!!
このデータは未病改善にも大きく役立つことを表しています。
この実験の食事量を4割減らすというところがまさに腹6分目を示しているのです。
さらに、食事を制限したお猿さんと、毎回食事を満腹まで食べさせたお猿さん。
寿命以外にもある変化が現れたのです。
それは、お猿さんの外見です。
片方のお猿さんの方が、毛並みがツヤツヤして、顔つきを若々しかったのです。
さぁ、このお猿さんは、食事制限したお猿さんか、満腹まで食べたお猿さん、どちらだと思いますか?
そうです、みなさんが想像した通り、食事を制限したお猿さんです。
腹6分目の食事が寿命だけでなく、外見にまで影響すると考えるとこんなに素晴らしいことはないですよね。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
これらのことに大きく関与しているのが『サーチュイン遺伝子』です。
『サーチュイン遺伝子』とは??
このサーチュイン遺伝子、何者かというと、体内の細胞にある遺伝子をすべてスキャンします。
そして、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を発見すると、修復してくれるのです。
簡単に言うと、老化や病気を食い止める働きをしてくれるのです。
そして、このサーチュイン遺伝子が活性化するのが、なんと空腹時だけなのです。
腹6分目くらいで空腹を感じるくらいでないと、サーチュイン遺伝子が働いてくれないのです。
では、こんなに重要な働きをするサーチュイン遺伝子、なぜ空腹時にしか働かないのでしょうか。
それは、人類20万年の歴史に大きく関係しています。
現代では、身の回りに食べ物であふれていますが、
人類20万年の歴史の中ではほとんどの時代が食糧不足による飢餓との戦いでした。
その歴史の中で、飢餓に弱い遺伝子を持つ種族は滅びて、飢餓に強い遺伝子を持つ種族が生き延びてきました。
つまり、現代に生きる我々も飢餓に強い遺伝子を持つ種族の子孫なのです。
だから、飢餓、つまり空腹時にこそ体内の細胞の遺伝子を修復するという能力が自然と備わっているのです。
みなさんの通常の食事を見直してみると、どうでしょうか?
腹何分目まで食べていますか?
腹6分目までにして空腹感を多少感じながらの生活を試してみてはいかがでしょうか。
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