ふと気が付くと、自分の肩を無意識にマッサージしていたり、首を回すことが癖づいたりしていませんか?
気のせいだと放置していると、腕を上にあげることすら辛くなって寝る前に湿布が欠かせなくなる。
忙しい毎日の中で肩が重いと仕事がはかどらず、気分までブルーになってしまいますよね。
今回は、そんなひどい肩こりの原因と肩こり解消法について考えていきたいと思います。
肩こりの症状
肩こりには主にどの様な症状があり、悪化するとどの様な症状が現れるのでしょうか?
初期症状 … 肩の張り、痛み / 首の張り、痛み
中期症状 … 目のかすみ
後期症状 … 頭痛 / 嘔吐 / めまい
といった症状が現れます。
さらにひどくなると、自律神経の乱れが生じ、微熱や疲労感、身体のだるさ、不眠など、日常生活に支障をきたすようになります。
肩こりの歴史
コリをほぐす方法として古来から行われていたのは「揉み療治」。
今からおよそ1300年前の奈良時代から「揉み療治」はすでに広まっていたといわれています。
奈良時代の大宝律令を改訂して作られた「養老令」では、揉み療治である「按摩」を学問の一つとして位置付けられていました。
さらに肩こりに効く治療法といえば、日本古来の入浴法「打たせ湯」。
高いところから温泉を肩にあてることで、コリをほぐすマッサージの効果があります。しかし頑固な肩こりは打たせ湯などのマッサージをしても、効果はその場だけですぐにまた痛くなりますよね。
肩こりの4つのパターン
現代社会を生きる日本人の肩こりには4つのパターンが挙げられます。
1つめは「運動不足」。現代、当たり前のようにパソコンやスマートフォンが普及し運動する機会が自ずと減っています。また、働き過ぎと言われる日本人だからこそ、自分で運動の時間を作ることは、なかなか難しくなってきています。
2つめは運動不足になり起こる「不動」。運動不足になると肩回りの筋肉が活動する機会がなくなり、常に同一姿勢でいることによって筋肉が過度に緊張状態となり、凝り固まってしまうのです。 また、パソコンやスマートフォンの普及は「姿勢不良」も引き起こします。
本来であれば人の脊椎はS字カーブを描いています。それが画面を凝視することで視線や頭が落ち、それを支えるために首から肩にかけての筋肉が頑張らなければならなくなっているのです。いわゆる猫背になってしまいがちなのです。
3つ目は「冷え性」です。女性に多いと思われがちですが、冷房の効いている室内で仕事をするサラリーマンの男性にも冷え性は多いとされています。冷えは末端だけでなく、より深部の内蔵の冷えも引き起こします。特に夏場は冷たい物を飲食し内臓を冷やす機会も多くなります。冷たいものを飲むと内臓温度は4度ほど低下してしまいます。内臓温度が下がり、血流が滞り肩回りの血流も阻害されることにより肩こりが引き起こされるのです。
4つめは「ストレス」です。精神的なストレスは自分の体を守ろうとセンサーが働き、自然と体全体に力が入ってしまうのです。そのため、筋肉が過度に緊張状態となり、凝り固まってしまうのです。
対処法
身体をリラックスさせ、肩こりを解消するためにはもちろん姿勢を整えたり、筋肉をストレッチしたりする方法があります。肩こりのストレッチなどは動画サイトなどで多く紹介されているので、今日は違った視点からアプローチをお伝えします。
それは「お白湯」です。
お白湯を飲むことで体温上昇を促し内臓温度を上昇させ、全身の血流を改善させることができます。
では、お白湯をいつ、どのくらい飲めばいいのでしょう?
お白湯を飲むべき3つのタイミング
1.食事前に飲むべし!
食事前にお白湯を飲むことにより先ほど紹介した消化効率が上がり、スムーズに消化してくれます。
そうすることにより排泄効果も上がり、デトックスにつながり美肌効果もありますよ♪
2.入浴前に飲むべし!
入浴前!?お風呂入ったら暑いじゃん。
と思われた方も多いとは思いますが、ここがポイントとなります。
入浴前にお白湯を飲むことにより長湯できるようになります。体温とお湯の温度が差がありすぎるとのぼせやすく長湯が困難になります。長湯してしっかり身体を温める為にも、入浴前にお白湯を飲み体温を上げて、お風呂のお湯の温度と体温を近づけてあげることにより長湯が苦手な方でも長湯しやすくなります。
3.寝る前に飲むべし!
起きているときと寝ているときの体温に差があるほど深い眠りになります。寝る前にしっかり体温を上げて深い眠りにつくことで、朝の目覚めも良くなり不眠症の改善にも繋がります。
肩こりと血流には密接な関係があります。血流を良くして肩こり改善を図ってみてはいかがですか?1週間続けてみて下さい‼効果を実感できると思いますよ♪
未病リハビリセンターハレル飯塚店 店長 奥健太郎
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